愛着のわく名前をつけよう!

STEP6の作業
①アイデアのコアを表すコンセプトを作成する
②アイデアに名前を付ける

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アイデアをシンプルに伝えられるようになろう
実はアイデアのコアはもう出ています。アイデアをファンクションダイアグラムで分析を行いましたが、その上位ファンクションがアイデアのコアとなる機能となります。もし上位ファンクションが多いなと思ったら、3つくらいに絞ってアイデアを説明する文章を作ってみてください。また、補足文やニュアンスを伝えるワードとして、STEP5で出したメタファからの引用をいれるのも良いと思います。


アイデアの名前はシンプルでキャッチーに
頭に思いかびやすいというのは心理学的に考えても利にかなってます。単純接触回数があがれば、人は愛着や信頼を持ちやすいと言われています。何かが必要と思ったとき、第一選択でなくてもパッと名前が並列して思い浮かぶことがまずは大事です。なお、ここではネーミングにおけるアプローチ方法を2つほど記載しておきます。参考にしてみてください。


①提供内容の伝わりやすさを重視
提供内容を表す単語を組み合わせたり、新しい造語を作ったりする。
例えば、ネピアの鼻セレブは高機能なティッシュを絶妙なネーミングとパッケージで表しています。通信教育の進研ゼミはブランド名より赤ペン先生がイメージが 強いですが、教育という意味をダイレクトに伝えてくれます。あとはiRobotのルンバは”room”と”Rumba”、部屋で踊るようにという意味で、 ネーミングもキャッチで掃除機のイメージもがらっと変わる好例だと思います。


②ブランドストーリや信念、カルチャーを伝えることを重視
提供内容の意味はわかりづらくなりますが、提供内容やアイデアの信念を盛り込んだ形にするという方法もあります。例えば、amazonはロゴの矢印も手伝ってAからZまであらゆるものを届けるという意味が込められています。名前だけでは日本人にはあまりピンときませんが、アマゾン川がもつ雄大さや肥沃、それを運ぶというメタファも含まれています。またブロック玩具のLEGOはデンマーク語の"let godt(よく遊べ)"からだそうです。野菜宅配通販のらでぃっしゅぼーやは、"ラディッシュ(強い生命力を持つ二十日大根)"と"子供"を掛け合わせた名前で、ブランドの考え方が伺えます。

補足1:愛着のわく名前をつけよう!
名前はブランディングの意味でもちろん大切ですが、自分たちが愛でられるかも非常に大事だと考えています。生真面目に名前をつけろと言いたいわけではありません。ノリでつけたってかまいません。ただそこに愛情があれば、アイデアの実現化のさいに自分たちの手を離れていても、関心を持って見守れると思います。よからぬ方向に流れたさい、本当に守りにいく気概の醸成があってもよいのではないでしょうか。

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