誰のための何のために?あるいは遊び心?
ステップ1の作業
①ペルソナを作る(共感マップを作る)
利用者について具体化します。
→ ペルソナシート、分析シート
②ペルソナの内容を分析する(共感マップの内容を分析する)
利用者の目的、ニーズやウォンツは何かをつきつめます。
→ 共感マップ、ヴァリュー・プロポジション・キャンバス
説明が不要な方は下記は読み飛ばして、次のステップへ!
誰のための何のために?
あなたが考えているアイデアはいったい誰のためのアイデアでしょうか?独りよがりになっていませんか?まずはアイデ アを提供したい相手についてじっくり考えましょう。下記からユーザのペルソナシートをダウンロードして、項目を埋めてください(すでにユーザ調査からペ ルソナや重要な気づきを持っている方はそれらの資料をご活用ください。)
→ ペルソナシート、分析シート
ペルソナは情報が多すぎてお腹がいっぱいだとか、ペルソナを作るのがちょっと大変という方は、下記の共感マップを使って特徴を抽出してみてください。シンプルなので誰でも内容は埋められると思います。なお、一緒に入っているヴァリュー・プロポジション・キャンバスは、後半にまた使うのでとっておいてください。
→ 共感マップ、ヴァリュー・プロポジション・キャンバス
補足1:仮想ペルソナでもOK
ユーザ調査をしていない場合、仮想のユーザでペルソナシートを埋めてみてください。本当にこんな人いそうだなっと思えるリアルさが必要ですので、身近な友人・知人を想定すると一番良いかもしれませんね。
補足2:あるいは遊び心
新しいアイデアに出会った時、想像を超えていると抵抗感を感じることがあります。「なぜそれを行う必要があるのか?」を人は考えがちです。あなたのアイデアを提供する相手もそのような状態に最初なるかもしれません。
だからこそ、利用者のゴール(機能的にも情緒的にも)にあなたのアイデアが当てはまらなくても、すぐにそのアイデアを捨てないでください。利用者のニーズ やウォンツをあなたのアイデアが新しく生み出せる可能性はないか、ゴールを刺激する方法はないか、じっくり考えてアイデアを練ってみてください。
人は目的を持って考えることが当たりまえ化していますが、この思考には注意が必要です。特に仕事をしている人間は見落としがちですが、理由もなく楽しさ(あるいは刺激)を求めることは人の本能の1つです。子供の頃、両手を広げてクルクル回る遊びをしたことはありますか?なぜ意味もなくぐるぐる回って目を回す遊びをしていたのか、そしてなぜか友達と一緒に没頭していたのか?その理由を答えられますか?答えがないけれど(答えられないけれど)本能レベルで面白いということはあると思います。
ペルソナの内容の分析方法について
分析作業はとてもシンプルな作業です。ただし時間はかかります(苦笑
ペルソナや共感マップの内容から大事なことを1要素ごとに切り出して付箋に書き出してください(下図の一番右列の部分)。
次に、書き出した付箋内容を見て、「なんのために?」と「なぜ?」と考えて、目的や理由を付箋に1つ1つ書き出してください。書き出した付箋は左に隣に並べて、線で繋げます。後は答えを窮したり、内容がループするまで同じ作業を繰り返すだけです。
なお、上図では付箋同士のつながりを1直線にしていますが、複数になっても構いません。また、問いの仕方と付箋の書き方ルールはこの方法を推奨しますが、分析結果のまとめは自分たちの使いやすい(見やすい)やり方でしていただいて結構です。目的は利用者の理解を深めることですので、まとめる作業に一生懸命にならないように注意してください。
補足3:「何のために?」と「なぜ?」の両方を使って考える理由
「何のために?」は行動や考えに対して目的(求める結果)を追求する一方、「なぜ?」は行動や考え対する原因(解決が必要な課題)を追求しやすいワーディングになっているためです。「なぜ?」という問いかけだけでは、利用者の理解を狭める可能性があります。
補足4:付箋のサイズについて
作業で使う付箋のサイズですがどっちのサイズを使っても構いません。個人的には机上におさまるので25mm×25mmが好きですが、チームメンバーが4人以上になってきたら、付箋を壁などに張り出して見ると思うので、75mm×75mm付箋を使って、文字も大きく書いた方がよいのではないでしょうか。
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